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豚伝染病ワクチン、遺伝子組み換え蚕から生産


ニュース 農林水産 作成日:2008年7月22日_記事番号:T00008977

豚伝染病ワクチン、遺伝子組み換え蚕から生産


 行政院農業委員会苗栗農業改良場は21日、遺伝子組み換えを受けた蚕から抗ウイルス性の飼料添加剤を開発することに成功したと発表した。将来的には豚の敗血症ワクチンにも応用し、世界市場に売り込みを図る構えだ。22日付経済日報が伝えた。

 侯鳳舞場長によれば、遺伝子組み換え蚕は中央研究院、中原大学、虎尾科技大学が協力して研究を進めたもので、蚕に抗ウイルス性の遺伝子を導入し、蚕の体内に豚の敗血症に抗性を示すたんぱく質を生成することに成功した。特許を申請し、将来的には敗血症ワクチンの開発につなげる計画だ。

 抗ウイルス性の飼料添加剤に関しては、抗生物質の代用として、畜産農家への供給を見込んでいる。

 苗栗県は日本統治時代に養蚕で知られた地域で、同改良場には蚕の台湾原種136種が飼育されている。台湾で養蚕製糸業が衰退した後は、同改良場がバイオ分野で蚕の研究を進めている。