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イノラックスのQ1決算、6四半期連続の赤字


ニュース 電子 作成日:2020年5月6日_記事番号:T00089804

イノラックスのQ1決算、6四半期連続の赤字

 液晶パネル大手の群創光電(イノラックス)が5日発表した第1四半期の純損益は、マイナス52億6,900万台湾元(約190億円)で、6四半期連続の赤字となった。友達光電(AUO)と合わせた大手2社の純損失は100億元を上回った。6日付経済日報などが報じた。

 イノラックスの第1四半期連結売上高は503億9,200万元で、前期比23.2%減、前年同期比15.9%減だった。同社は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、中国での春節(旧正月)休暇明けの稼働再開が遅れ、モジュール工場の稼働率が低下したと説明した。

 第1四半期の全体のパネル出荷面積は591万平方メートルで、前期比22.5%縮小した。液晶パネル販売価格は1平方メートル当たり278米ドルだった。中小型パネルでは、売上高が132億元で前期比25.4%減、出荷面積が58万3,200平方メートルで23.8%縮小した。

 製品別では、▽テレビ用、36%▽スマートフォンと商用製品用、34%▽ノートパソコン用、21%▽デスクトップ型ディスプレイ用、9%──だった。

 サイズ別では、▽10インチ以下、27%▽10~20インチ、26%▽20~30インチ、12%▽30~40インチ、5%▽40インチ以上、30%──だった。

テレワーク需要に期待感

 同社は、新型コロナウイルス感染拡大による世界経済減速、国際スポーツイベントの中止や延期で、第2四半期のテレビ用パネル需要は弱まるものの、下半期には回復が期待できるとみている。

 情報技術(IT)製品用は第2四半期、テレワーク(リモートワーク、在宅勤務)やオンライン授業向けで旺盛な需要が見込まれる。

 中小型パネルでは、スマホが下半期に需要期を迎えること、第5世代移動通信(5G)インフラ建設が進むことから、需要が徐々に回復するとの見通しを示した。