ニュース 電子 作成日:2020年5月7日_記事番号:T00089828
液晶パネル用偏光板大手、誠美材料科技(CMMT)は6日、大株主で液晶パネル大手の群創光電(イノラックス)を代表する董事が辞任したと発表した。イノラックスは、CMMTに8.59%を出資する2位株主で、CMMTの最大顧客であることから、両社の関係に異変が生じたのではないかと臆測を呼んでいる。7日付経済日報が伝えた。
CMMTの何昭陽董事長は「事前には何も通知を受けていない。辞表を受け取って初めて知った。とても意外だ」と話した。
イノラックスは、CMMTとは過去のように顧客、株主という単なる関係で、協力を維持すると説明した。
イノラックスは昨年時点で、CMMTの売上高の50~60%を占める最大顧客だ。突然の董事辞任を巡っては、かつてCMMTの大株主だった奇美実業と同様、保有するCMMTの株式を全て売却する前触れではないかとの観測が出ている。
CMMTでは昨年、何董事長の解任騒動など経営権争いが激化した。その背景には、CMMTが資金不足で中国子会社、昆山之奇美材料科技(昆山奇美)の増資を引き受け切れず、経営権を中国側に奪われたことがあったとされる。
イノラックスは、中国の液晶パネル生産増加で偏光板の需給がひっ迫する中、昆山奇美からの偏光板調達を見込んでいたとみられるが、CMMTが昆山奇美の経営主導権を失ったことで、CMMTへの出資意義が薄れた可能性がある。
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