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中華航空Q1赤字37億元、世界金融危機より深刻


ニュース 運輸 作成日:2020年5月8日_記事番号:T00089861

中華航空Q1赤字37億元、世界金融危機より深刻

 航空最大手、中華航空(チャイナエアライン)が7日発表した第1四半期の純損益は、マイナス37億7,300万台湾元(約134億円)と赤字となり、世界金融危機の影響を受けた2009年第1四半期の損失額29億6,000万元を上回った。新型コロナウイルス感染拡大を受けて、各国・地域が渡航警戒レベルの引き上げと入境制限を行ったため、同社は3月初め時点で全体の49%に当たる旅客便約3,000便を欠航させていた。8日付工商時報が報じた。

 第1四半期の連結売上高は325億5,700万元で前年同期比19.42%減、旅客部門の売上高は159億8,500万元で41.41%減、貨物部門の売上高は138億6,600万元で36.45%増だった。

 世界の航空貨物輸送量の6割は旅客機の貨物スペースを使用しているが、4月に欧米で新型コロナウイルスの感染が拡大して長距離旅客便が多数欠航したため、航空貨物運賃が上昇している。台湾発米国向け航空貨物運賃は、需要期でも1キログラム当たり約100元だったが、感染拡大後は300元に値上がりし、今月12日にはさらに50元引き上げられる。

 中華航空は、世界6位の規模の18機の貨物専用機を擁する。証券会社は、航空貨物運賃の上昇により、第2四半期の赤字幅は縮小すると予測した。