光学関連製品大手の光宝科技（ライトン・テクノロジー）が産業用自動化事業部で100人を超える人員削減を実施するとの市場の観測について、同社は９日、通常の組織調整で、異動が中心と説明し、報道などで伝えられる100人の人員削減は絶対にないと強調した。10日付経済日報などが報じた。
ライトンの産業用自動化設備については、主要顧客とする中国メーカーが新型コロナウイルスの影響からの復旧に注力し、設備投資を行う余裕がないため、自動化が先送りされているとの見方が出ていた。
陳広中副董事長は先日、新型コロナウイルスの影響で一部取引がなくなったが、新たに増えた取引もあると語った。テレワーク（リモートワーク、在宅勤務）やエンターテインメント関連の需要が高まり、グーグルのクロームＯＳ（基本ソフト）搭載ノートパソコン「クロームブック」や、ゲーミング（ゲーム用）製品向け出荷が伸びているほか、クラウドコンピューティング、第５世代移動通信（５Ｇ）およびＡＩｏＴ（人工知能＋モノのインターネット）関連業務も好調と述べていた。
