ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

中華航空・エバー航空、貨物運賃を大幅引き上げ


ニュース 運輸 作成日:2020年5月11日_記事番号:T00089889

中華航空・エバー航空、貨物運賃を大幅引き上げ

 中華航空(チャイナエアライン)はきょう11日、長栄航空(エバー航空)はあす12日より、航空貨物運賃を大幅に引き上げる。中華航空の上げ幅は45〜46%、エバー航空は33〜49%で、上げ幅、運賃とも過去最高水準となる。11日付工商時報が報じた。

 貨物取扱業者(フォワーダー)は、新型コロナウイルス感染拡大が下半期に落ち着いても旅客数の回復には時間がかかるとみられるため、運賃は年末にかけて高水準を維持すると予想している。

 中華航空の米国向け航空貨物運賃は今回、ロサンゼルス向けで1キログラム当たり340台湾元(約1,200円)と従来の235元から約45%上昇。またシカゴ向けは265元から385元へ、ニューヨーク向けは325元から475元へ引き上げた。

 エバー航空は、ロサンゼルス向けが1キロ当たり245元から365元へ、シカゴ向けは275元から410元へ、ニューヨーク向けは335元から500元へ引き上げる。

 現在、台湾から中国への旅客機の運航は4都市5カ所の空港、貨物機の運航は10都市余りに限られている。しかし中国の工場で感染拡大の影響からの復旧が進む中、貨物の輸送需要が急激に高まり、運賃が高騰しているため業界では、貨物機として利用する旅客機の運航可能な目的地を拡大するよう政府に働き掛けている。