ニュース その他分野 作成日:2020年5月11日_記事番号:T00089891
財政部統計処が8日発表した4月の輸出総額は、前月比10.7%減、前年同月比1.3%減の252億4,000万米ドルで、春節(旧正月)があった月を除いて過去3年で最も低かった。新型コロナウイルスの欧米での感染拡大に加え、国際原材料価格の下落の影響を受けた。9日付経済日報が報じた。
主要製品別では、電子部品が100億8,000万米ドルで前年同月比24.3%増、うち半導体は90億7,000万米ドルで26.7%増だった。また、情報通信技術(ICT)・オーディオ製品は34億7,000万米ドルで12.9%増、うちコンピューター用部品は27.7%増だった。第5世代移動通信(5G)の普及拡大、テレワーク(リモートワーク、在宅勤務)向け需要、生産拠点の台湾回帰などが増加要因だ。
一方、鉱産物は4億5,000万米ドルと、原油価格下落などの影響で、前年同月比63.2%減だった。紡織品は5億2,000万米ドルと、海外市場での需要減を受け37.4%減だった。いずれも過去最大の減少率だ。
欧州、20%減
主要輸出先別では、中国(香港含む)が112億1,000万米ドルで前年同月比14%増加した。うち電子部品は30.1%増加、ICT・オーディオ製品は26.6%増加した。
この他、▽米国、36億5,000万米ドル(前年同月比1.5%増)▽日本、19億7,000万米ドル(17.5%増)──は増加、▽東南アジア諸国連合(ASEAN)、38億2,000万米ドル(12.2%減)▽欧州、19億5,000万米ドル(20.1%減)──は減少した。欧州の減少率は過去5年で最大だった。
5月は6%減も
財政部は、5月の輸出総額は減少率がさらに拡大し、4~6%減と予測した。第2四半期がプラス成長となる可能性は非常に低いとしている。
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