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《新型肺炎》プロ野球に今季初の観客、陳時中部長がサプライズ登場


ニュース 社会 作成日:2020年5月11日_記事番号:T00089896

《新型肺炎》プロ野球に今季初の観客、陳時中部長がサプライズ登場

 台湾プロ野球リーグ、中華職棒球大聯盟(CPBL)では8日、今季初めて球場に観客を入れての試合を開催した。この日、新北市立新荘棒球場(新北市新荘区)で行われた試合には、サプライズゲストとして感染症対策本部、中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)指揮官の陳時中衛生福利部(衛福部)長が登場。あいさつの中で、野球観戦すると楽しい気持ちになり、最も良い心理的な感染防止策になると語った。

/date/2020/05/11/19kakomi_2.jpg陳部長は、全市民の防疫のおかげで、野球観戦を実現できたと強調した(8日=中央社)

 台湾プロ野球では8日、新荘棒球場で統一セブン-イレブン・ライオンズ対富邦悍将(富邦ガーディアンズ)、台中洲際棒球場(台中インターコンチネンタル野球場、台中市北屯区)で楽天桃猿(楽天モンキーズ)対中信兄弟(チャイナトラスト・ブラザーズ)の試合が午後6時35分に同時プレーボールとなった。

 両試合とも▽実名制▽体温測定▽マスク着用▽間隔を空けての着席▽飲食禁止──といった条件の下で入場が開放され、それぞれ1,000人の定員が埋まった。今季、世界のプロ野球リーグで初めて開催される観客観戦が可能な試合とあって、両球場には日本を含む各国・地域のメディア21社から約200人の記者が取材に訪れた。

 この日、球場に足を運んだファンからは「飲食できないのは変な気分だが、防疫がうまくいかず、試合ができなくなってほしくない」、「友達と一緒に座って応援できないのは寂しいが、観戦できないよりはいい」などと協力的なコメントが聞かれた。

 新荘棒球場で行われた統一ライオンズ対富邦ガーディアンズの試合前、今回の新型コロナウイルス対策でその手腕に高い評価を受けている陳衛福部長が新規感染ゼロを示す背番号「0」のユニホームを着てマウンドに登場すると場内のあちこちから「部長ありがとう」「お疲れさま」といった声がかけられた。

 その後、自ら場内を視察した陳部長は試合途中、英語による実況中継チャンネルに出演し、観客は規則を非常によく守っており、近く2,000人に入場を開放する可能性があると語った。

 試合前にはバックスクリーンのディスプレイを通じて蔡英文総統もお祝いコメントを寄せ、台湾プロ野球が世界に先駆けて開幕できたのは、台湾市民が団結して感染防止に努めた結果だと指摘。台湾および世界各地の医療関係者がMVPだとたたえた。