スマートフォン向け指紋認証ＩＣ台湾最大手の神盾（イージス・テクノロジー）は12日、タッチコントローラーＩＣ世界最大手の敦泰電子（フォーカルテック・システムズ）の株式16％を取得すると発表した。持ち株比率は19.27％に上昇し、フォーカルテックの筆頭株主となる。13日付経済日報が報じた。
イージスはサムスン電子向けの売上高構成比が８割以上、フォーカルテックは▽華為技術（ファーウェイ・テクノロジーズ）▽ＯＰＰＯ広東移動通信▽維沃移動通信（ｖｉｖｏ）──など中国スマホメーカー向けの売上高構成比が８割以上を占める。
両社の関係強化により、アップル以外の大手スマホメーカーのほとんどから受注を獲得できるほか、共同開発するタッチコントローラーとディスプレイドライバ、指紋認証機能を統合した次世代チップ「FTDDI」は世界初の液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）対応製品となる見通しで、アップルからの受注も期待できる。
両社は８日、FTDDIの開発で提携すると発表していた。フォーカルテックは、早ければ今年末にも新製品のサンプルを公表、来年には世界で初めて出荷を開始できるとの見通しを示していた。
