ニュース 社会 作成日:2020年5月13日_記事番号:T00089948
屏東県でマンゴーの人気品種、愛文マンゴーが収穫期を迎えているが、市場には最近、これまであまり見掛けなかった一口サイズの愛文マンゴー「珍珠芒果」が出回り、見た目のかわいらしさや、食べやすさから人気を呼んでいる。
一般的な愛文マンゴーの重さは300~600グラムだが、珍珠芒果は30~60グラムしかない。果肉はみずみずしくて柔らかく、種が薄くて小さい上、皮まで食べることができる。普通のマンゴーは皮をむく際、手が果汁でべたべたになるが、珍珠芒果なら皮ごと口に放り込めばよい。
この珍珠芒果はマンゴーの新しい品種と誤解されることも多いそうだが、実はこれ、愛文マンゴーのうち受粉が不完全で大きくならなかった、いわゆる規格外品だ。
珍珠芒果の命名者で、台湾で初めて網室(網で囲われたハウス)でマンゴーの栽培を行った農家、董昱劭さんによると、網室は風や害虫からマンゴーを守り、品質の維持に役立つが、昆虫が入ってこられないことから開花期にミツバチを使って受粉させる必要があるという。花粉の媒介者が限られるため、受粉が不完全になることがあるそうだ。
屋外栽培であれば、こうした規格外品は虫が付いて自然に落ちたり、傷んだりして食用にはならないそうだが、網室栽培の場合はきれいな状態で育つことが多いようだ。
珍珠芒果は甘さや香りで普通のマンゴーに劣らないことから、董さんが昨年、試験的に販売したところ好評だった。今年は多くの消費者から珍珠芒果が欲しいと「指名」を受けているそうだ。
収穫作業が容易にもかかわらず、1キログラム当たりの価格は100台湾元(約360円)以上と、一般の愛文マンゴーと変わらない珍珠芒果は人気を呼んでいる。董さんは「思いもよらなかった」と喜んでいる一方、あまりにも人気になり過ぎて一般のマンゴーが売れなくならなければよいがと少し心配そうな顔も見せた。
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