ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

ラックスシェアとキャッチャー、iPhone生産模索か


ニュース 電子 作成日:2020年5月14日_記事番号:T00089951

ラックスシェアとキャッチャー、iPhone生産模索か

 日経アジアンレビューの報道を基に14日付経済日報などが報じたところによると、アップルのワイヤレスイヤホンAirPods(エアポッド)の組み立てを手掛ける中国の立訊精密工業(ラックスシェア・プレシジョン・インダストリー)は、金属筐体(きょうたい)世界2位の台湾の可成科技(キャッチャー・テクノロジー)への投資に向けた交渉を1年以上前から進めており、このほど進展がみられたようだ。アップルが投資を促しているとされ、ラックスシェアのスマートフォンiPhone組み立て参入で、iPhoneの5割以上を組み立てている鴻海精密工業の価格交渉力を弱める狙いがあるとみられている。

 ラックスシェアの投資は来年にも実現する見通しで、▽鴻海▽和碩聯合科技(ペガトロン)▽緯創資通(ウィストロン)──の台湾勢に続く、第4のiPhone組み立て受託メーカーとして、「中国版鴻海」に成長する可能性がある。

 キャッチャーは13日、中国工場の売却や他のメーカーとの共同投資の計画はないと否定した。キャッチャーはiPhoneやノートパソコンMacBookに筐体を供給しており、高品質の金属筐体生産能力とスマホ組み立て関連のノウハウ獲得が、ラックスシェアの狙いとされている。

 iPhoneの年間出荷台数は2億台で、一部でも受注を獲得できれば大きな商機が見込める。ラックスシェアは、当初はコネクターなど周辺部品をアップルに供給していたが、ここ数年はAirPods組み立ての一部の受託したことで、英業達(インベンテック)グループの独占受注が崩れたとされる。