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6月21日に金環日食、見逃せば次は195年後


ニュース 社会 作成日:2020年5月19日_記事番号:T00090041

6月21日に金環日食、見逃せば次は195年後

 今年の夏至に当たる6月21日に日食が発生する。特に台湾では各地で太陽がリング状に見える、珍しい金環日食となり、最も観測に適しているとされる嘉義市では台北市立天文科学教育館(天文館)から器材を借りて観測イベントを実施する予定だ。

/date/2020/05/19/19kakomi_2.jpg天文館の親子向け事前教育活動は23、24、30日開催で、きょう19日から申し込み開始。参加者には日食観測用のうちわなどがプレゼントされる(天文館リリースより)

 台湾で前回、金環日食が観測されたのは8年前の2012年5月21日のこと。だが発生時間帯が早朝だったため観測に適しているとは言い難かった。

 今回の日食は午後2時49分から5時24分までで、金環日食が見られるのは▽金門県▽澎湖県▽雲林県▽嘉義県・市▽台南市▽高雄市▽花蓮県▽台東県──のそれぞれ一部。嘉義市で金環日食が発生するのは午後4時14分ごろとされる。

 なお部分日食となる台北市では4時13分に91.7%が欠ける「最大食」となる。

 台北市天文館では、貴重な金環日食を記録するため、嘉義市にスタッフの派遣や器材の提供をする一方、自館でも日食の観測イベントを開催。親子向けに事前教育活動を行ったり、当日は市民が日食を観察できるよう広場に望遠鏡を設置したりするほか、公式サイトを通じて金環日食の様子を生中継する予定だ。

 自分で日食を観測したいという市民に対し天文館は、目が傷つかないよう日食観測専用の眼鏡、遮光度11以上の溶接用遮光レンズなどを使うよう提言している。またピンホール投影(厚紙などに小さな穴を開けて太陽の光を当て、そこを通って影の中に映る太陽の形を観測する)方式でも日食の様子を見ることができる。

 天文館によると次回、台湾で金環日食が見られるのは195年先の2215年6月28日となるため、今回が天候に恵まれることを祈るばかりだ。