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《新型肺炎》新型コロナ下での総統就任式、41カ国・地域から祝賀動画


ニュース 社会 作成日:2020年5月21日_記事番号:T00090089

《新型肺炎》新型コロナ下での総統就任式、41カ国・地域から祝賀動画

 きのう20日に開催された蔡英文総統(民進党)の2期目の就任式典は、新型コロナウイルス感染症流行による影響で1期目に比べ、出席者数や規模が大幅に縮小された。出席がかなわなかった友好国の首長や各国・地域の要人が多数登場し、祝賀のあいさつを述べるビデオレターが放映され、会場は温かな雰囲気に包まれた。

/date/2020/05/21/19kakomi_2.jpg総統府での宣誓式典も、参加者数を少数にとどめ、社会的距離を確保した(20日=中央社)

 2016年に総統府前で行われた蔡総統1期目の就任式は、海外からの来賓を含め2万人以上が出席した。軍の音楽隊による演奏や、空軍戦闘機によるパフォーマンスなどが行われ、会場は大いに盛り上がった。当日夜には台北万豪酒店(台北マリオット・ホテル)に来賓1,000人以上を招いて夕食会が開かれた。

 今回、蔡総統は午前9時から総統府内の大講堂で就任宣誓を行い、その後、台北賓館の屋外広場で就任演説を行う方式に変更した。出席者は200人前後にとどまり、派手なパフォーマンスも省略された。

 外交部によると、20日正午までに世界47の国・地域および組織、263人の政府要人や各界の有力者から声明、書簡、ツイート、動画などの方法で祝賀コメントが寄せられた。

 動画でのコメントは台湾と国交を持つ14カ国の首長を含む41カ国・地域の97人に上り、式典ではこれをまとめた映像が場内で放映された。日本からは台湾との関係強化を目的とする日本の超党派議員連盟、日華議員懇談会(日華懇)会長の古屋圭司衆議院議員、岸信夫衆議院議員、日本台湾交流協会の大橋光夫会長が登場した。

 式典後、蔡総統と頼清徳副総統が列席した各国・地域の来賓一人一人とあいさつを交わす際も社会的距離(ソーシャルディスタンス)を維持した上で、片手の拳(こぶし)をもう一方の手のひらで包み込む「拱手(きょうしゅ)」で握手に代えた。夕食会も中止となるなど感染症流行の影響が随所に見られた。来賓には土産物としてウェットティッシュやハンドクリーム、消毒用のハンドスプレー、台湾本島をかたどったせっけんや台湾産の農産物を贈呈し、しっかりと台湾製品を売り込んだ。