窓用ブラインドの億豊綜合工業（ニェン・メイド・エンタープライズ、台中市南屯区）は、第２四半期末にメキシコ工場で主に米国向けのオーダーメード製品の試験生産を開始し、第３四半期に本格生産に入ると明らかにした。22日付工商時報が報じた。
億豊は、メキシコで既存の工場を借り受け、１億台湾元（約３億5,800万円）以上を投じて生産ラインを設置する。受注が拡大すれば、生産能力をさらに増強する計画だ。従業員は今年末に500人に達する見通しだ。
億豊は、米国のテキサス州、カリフォルニア州に生産・配送拠点、フロリダ州に配送拠点があり、今後はメキシコ工場とも融通し合いながら米国市場を開拓することが可能になる。
最近は米中貿易戦争の再燃を受け、台湾中部の上場企業によるメキシコ工場計画が相次いでいる。
商用車用エンジン・シャシー部品などを手掛ける光隆精密（ＷＫＧ、台中市大雅区）の余聖芬財務長は、下半期にメキシコ工場設置に向けた視察を予定しているが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により来年に延期になる恐れがあると明らかにした。
