ニュース 政治 作成日:2020年5月25日_記事番号:T00090130
中国の李克強首相は22日、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で政府活動報告を行い、台湾問題に言及した部分で、2014年以来盛り込んできた「92共識(1992年の共通認識)」という表現を用いず、臆測を呼んでいる。24日付聯合報などが伝えた。
中国の李首相は、台湾独立への反対と中台統一促進が、明るい未来を切り開くなどと語った(22日=中央社)
李首相は「われわれの対台湾工作の大枠の方針は、台湾分裂の企てに断固反対して封じ込めることだ」などと述べ、台湾独立への反対と中台統一促進について言及するにとどまった。
「92共識」という用語は政府活動報告に09年に初めて登場して以降、14年からは92共識を「堅持」「擁護」するという表現で必ず盛り込まれていた。
また、83年以来毎年台湾問題に関して登場していた「平和的」という表現も脱落。17年から19年まで使われた「一つの中国の原則を堅持」という表現も含まれなかった。
中国・華東師範大学の台湾専門家、包承柯教授は「平和的という表現がなく、統一促進だけを強調したことは、20年の(対台湾)工作は反台湾独立、統一促進というトーンになることを示している」と分析した。
ただ、中国人民政治協商会議全国委員会(全国政協)の汪洋主席は23日、「一つの中国の原則による92共識を堅持し、いかなる形式の台湾独立分裂活動も断固封じ込める」と発言した。
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