ポリ塩化ビニル（ＰＶＣ）メーカー、華夏海湾塑膠（チャイナ・ゼネラル・プラスチック）の林漢福総経理は25日、５月中旬から各国で新型コロナウイルス感染拡大を受けた封鎖措置が解除され始めたことに伴い、顧客から緊急受注が舞い込んでいると明らかにした。26日付経済日報が報じた。
林総経理は、▽オーストラリア▽ブラジル▽トルコ▽インド▽バングラデシュ──などＰＶＣの重要な消費国で需要が高まり始め、最近はＰＶＣ価格が大幅に上昇したと説明した。ＰＶＣ価格は依然低水準にあること、さらに24日までにイスラム教のラマダン（断食月）が明けたことで需要増が期待でき、今後の見通しを好感していると表明した。
同社の第１四半期純利益は３億1,100万台湾元（約12億円）と前年同期比69％増加し、過去７四半期で最高となった。新型コロナウイルス感染拡大による原油価格下落でＰＶＣ原料の二塩化エチレン（ＥＤＣ）の価格も下落し、製品の利幅が拡大した。
