ニュース その他製造 作成日:2020年5月26日_記事番号:T00090158
経済部統計処が25日発表した4月の工業生産指数は、前年同月比3.51%上昇の107.3ポイント、うち製造業生産指数は4.15%上昇の108.37ポイントで、いずれも同月の過去最高を記録した。プラス成長は3カ月連続。統計処は、新型コロナウイルス感染拡大を受けたテレワーク(リモートワーク、在宅勤務)商機や、半導体の先進製造プロセスの強い需要を受け、情報電子業の生産が活発だったと指摘した。26日付工商時報が報じた。
製造業生産指数のうち、電子部品業は124.85ポイントで前年同月比22.15%上昇し、5カ月連続の2桁成長だった。このうち半導体業は135.72ポイントで32.27%上昇した。テレワーク関連のほか、▽第5世代移動通信(5G)▽モノのインターネット(IoT)▽クラウドサービス▽高性能計算(HPC)──の応用拡大などで、ファウンドリーやパッケージング・テスティング(封止・検査)の生産量が増加した。液晶パネルと部品業は104.06ポイントで3.49%上昇し、18カ月ぶりにプラス成長に転じた。情報技術(IT)製品向けの需要が拡大し、パネル出荷が伸びた。
コンピューター・電子製品・光学製品業は149.31ポイントで前年同月比1.75%上昇した。テレワーク需要でサーバーやノートパソコン、ネットワーク設備などの生産量が増加した一方、感染拡大によるスマートフォン需要先送りに伴い、モバイル機器向けカメラレンズの生産量は減少した。
従来型産業、軒並み下落
自動車と部品業は78.08ポイントで前年同月比21.1%下落と、春節(旧正月)があった月を除き、世界金融危機の影響を受けた2009年6月以降で最大の下落幅だった。世界的な感染拡大で自動車の購入意欲が減退したほか、メンテナンス部品の需要減少、サプライチェーンの稼働停止を受けた部品不足による生産停滞などが要因だ。
この他の従来型産業も、感染拡大や国際原材料価格下落の影響を受け、▽紡織業、前年同月比33.09%下落▽石油・石炭製品業、16.74%下落▽機械設備業、14.1%下落──など軒並み下落した。
経済部は、5月の製造業生産指数は前年同月比1%下落~2%上昇になると予測した。
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