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飲食業4月売上高22%減、過去最大の減少幅【図】


ニュース 商業・サービス 作成日:2020年5月26日_記事番号:T00090174

飲食業4月売上高22%減、過去最大の減少幅【図】

 経済部統計処の25日発表によると、飲食業の4月売上高は479億台湾元(約1,700億円)で、前年同月比22.8%減だった。3月に続き1999年の調査開始以来で最大の減少幅を記録した。統計処は、4月は新型コロナウイルスが世界中に広まり、台湾域内でも社会的距離(ソーシャルディスタンス)や人数制限など感染対策が強化されたことで、会食、宴会などが減少したためと分析した。26日付経済日報などが報じた。

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 小売業の4月売上高は2,778億元で、前年同月比10.2%減だった。春節(旧正月)があった月を除くと、世界金融危機の影響を受けた2009年以来で最大の減少幅だった。3月19日から外国人の入境が原則禁止されたことが響いた。小売業のうち▽百貨店業、234億元(前年同月比22.1%減)▽免税店などを含むその他総合商品小売業、85億元(42.3%減)▽生地・服飾品小売業、165億元(25%減)──などが大幅に減少した。一方、▽スーパーマーケット、187億元(14.9%増)▽量販店、162億元(6.1%増)▽電子ショッピング・通信販売業、183億元(19.1%増)──はそれぞれ過去最高を記録した。

 卸売業の4月売上高は8,239億元で、前年同月比1%減だった。このうち、コンピューター、モバイル端末、機械などを含む機械器具卸売業は3,415億元で10.7%増と、3月に続き成長した。新型コロナウイルス感染症の流行を受け、ノートパソコンやデータセンターなどテレワーク(リモートワーク、在宅勤務)需要が増加し、関連設備や部品の販売が増えた。

5月は減少幅が縮小

 統計処は5月について、母親節(母の日、今年は5月10日)の会食需要があったことから、飲食業の売上高減少幅は前年同月比15~18%減に縮小すると予測した。また、新型コロナウイルス感染者の新規確認ゼロの日が増えたことを受けた感染防止対策の緩和により、ショッピングなど消費活動が回復に向かっているため、小売業は5.5~8.5%減と予測した。卸売業は1~4%減の予測だ。