ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2020年5月27日_記事番号:T00090188
台湾にステンレス材料を年50万トン供給しているインドネシアの中国系鉄鋼業者、青山控股集団は26日、客先に対し、電線・ケーブル大手、華新麗華(ウォルシン・リーワ)を台湾での独占代理店に指定すると通知したことが波紋を広げている。27日付経済日報が伝えた。
青山集団はインドネシアのニッケル鉱山近くに華新麗華と合弁でニッケル銑鉄工場の建設を計画しているほか、新工法でニッケルの生産コストを抑え、強い価格競争力を持っている。このため、台湾では▽燁聯鋼鉄(YUSCO)▽華新麗華▽唐栄鉄工廠▽東盟開発実業──などのステンレスメーカーが青山集団から調達を行ってきた。華新麗華が代理店になったことで、台湾の業界他社は今後、華新麗華経由で調達を余儀なくされる。
業界幹部は「台湾のステンレス業界の状況からみて、どこを代理店にすることも誤りだ。仕入れコストや苦情などは全て企業秘密であり、なぜ同業に知られなければならないのか」と述べ、場合によっては青山集団からの調達を取りやめることもあり得るとの見方を示した。
一方、華新麗華としては、台湾でのステンレスの市場秩序を守り、業界全体で競争力向上を図る狙いがあるとされる。華新麗華は現在、業界他社との調整を進めており、原料調達面で今後競業上の懸念が生じる場合には、機密保持協定を結ぶことも選択肢になるとしている。
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