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20年経済成長率予測、1.67%に下方修正【表】


ニュース その他分野 作成日:2020年5月29日_記事番号:T00090230

20年経済成長率予測、1.67%に下方修正【表】

 行政院主計総処が28日発表した2020年の実質域内総生産(GDP)成長率予測は1.67%と、2月時点の予測値2.37%から0.7ポイント下方修正した。朱沢民主計長は、新型コロナウイルスの打撃緩和のための、政府の経済振興策や企業や個人への支援策が0.9ポイント押し上げ、今年1%台を確保できると説明した。29日付経済日報などが報じた。

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 通年の個人消費の成長率予測はマイナス0.24%と、2月時点の予測から1.82ポイント下方修正した。世界金融危機の影響を受けた08年のマイナス1.74%は上回ったが、09年のマイナス0.04%を下回った。朱主計長は、全世界でヒトの移動制限、消費低迷が広まっており、台湾の旅行・レジャー業も打撃を受けていると指摘した。

 一方、輸出の成長率予測はマイナス0.7%にとどまった。主計総処は、全世界で貿易量が大幅に減少する中、台湾は政府の感染対策が功を奏し、製造業が通常通り稼働しており、他社からの転注もあると説明した。半導体の先進プロセス、Uターン投資による台湾生産や、第5世代移動通信(5G)、人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)など新技術も貢献すると指摘した。

Q1成長率、1.59%

 第1四半期の成長率は1.59%で、4月時点の速報値1.54%から0.05ポイント上方修正した。年内の予測は▽第2四半期、0.5%▽第3四半期、1.96%▽第4四半期、2.54%──で、下半期は回復すると予測した。