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台塑化、年内悲観


ニュース 石油・化学 作成日:2020年6月1日_記事番号:T00090266

台塑化、年内悲観

 台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル、台塑化)の陳宝郎董事長は29日、石化業界の年内の景気見通しを非常に悲観していると述べた。30日付経済日報が報じた。

/date/2020/06/01/06petro_2.jpg陳董事長は、下半期に原油価格が上昇する理由の一つに新型コロナウイルスのワクチンの研究開発(R&D)に関する良いニュースが相次いでいることを挙げた(29日=中央社)

 陳董事長は、新型コロナウイルス感染拡大による個人消費の減少と航空機の運航制限で原油需要が大幅に低下したと指摘。また、米中貿易戦争が再燃していることも問題だと述べた。同社は昨年、米中貿易戦争と中国、米国での新たな石化工場の稼働により石化製品の価格が下落した影響を受けていた。

 陳董事長は一方で、欧米で新型コロナウイルス感染拡大防止のための封鎖措置が解除されてきていることを受け、原油価格が回復し始めており、経済活動の再開によって下半期に景気が上向く可能性はあると説明。ドバイ原油価格は今年末に1バレル約40米ドルまで上昇すると予想した。29日の価格は33.2米ドルだった。

 陳董事長はこのほか、米ルイジアナ州で進める石油化学コンビナート計画について、着工に向け施工業者の選定を開始しており、2023~24年の稼働目標に変わりはないと表明した。