ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

D-リンク経営権争い、胡雪董事長を解任


ニュース 電子 作成日:2020年6月2日_記事番号:T00090286

D-リンク経営権争い、胡雪董事長を解任

 経営権争いの渦中にあるネットワーク機器大手、友訊科技(D-リンク)は1日、臨時株主総会を開き、胡雪董事長ら董事5人を解任した。その後の董事会では、胡氏と対立関係にあり、先ごろ副董事長を解任されたばかりの李中旺氏が董事長に選出された。2日付経済日報が伝えた。

 D-リンクは15日に定時株主総会を開き、董事の全面改選を行うが、李氏らは大株主の台湾鋼鉄集団(台湾スチールグループ、TSG)の支持をバックにひとまず経営権争いの優位に立った格好だ。

 ただ、混乱は収まらず、李氏らが董事長職務の引き継ぎを求めたところ、胡氏の勢力が経済部商業司への登記が完了していないとして、引き継ぎを拒否する場面もあった。

 李新董事長は「自分は短期間董事長を務めるにすぎない。全ては董事改選で決まる。経営を安定化させ、社員の求心力を固めることが優先目標だ」と述べた。

 同社創業者、故・高次軒氏の妻である胡氏は、設立メンバーの1人である李氏と確執があった。李氏が4月末、子会社の明泰科技(アルファ・ネットワークス)の董事長を電撃的に解任された後、経営権争いは一気に表面化。胡氏ら旧経営陣は5月上旬、李氏を副董事長から解任。李氏はTSGの支持を得て臨時株主総会の招集に持ち込み、反撃に成功した格好だ。

 TSGの王炯棻董事長は1日、「15日の定時株主総会ではTSGを支持する改革派の株主が増え、もっときれいに勝てるはずだ」と自信を見せた。