ニュース 社会 作成日:2020年6月2日_記事番号:T00090291
新型コロナウイルス感染症の流行の落ち着きを受け、中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)は1日、海外からの入境者を4区分に分けて条件付きで受け入れる方針を明らかにした。時期は未定。日本は第3級で、引き続き入境後の外出制限「居家検疫」を求める見通しだ。2日付工商時報などが報じた。
指揮官の陳時中衛生福利部(衛福部)長は、台湾の感染防止策の成功を引き続き世界に知らしめると述べた(1日=中央社)
現時点で予定している第1級は▽ニュージーランド▽パラオ──などで、入境後に「自主健康管理」(手洗い、外出時のマスク着用、公共の場所への出入り自粛など)を行うだけでよい。第2級は▽ベトナム▽ブルネイ──などで、入境後の外出制限「居家検疫」を5日間に短縮し、ウイルス検査が陰性ならばその後は「自主健康管理」でよい。第3級は▽日本▽オーストラリア▽タイ──などで、「居家検疫」は14日間を維持するか、7~10日間に短縮する。第4級はその他のリスクが高い国・地域。
荘人祥報道官は、緩和の基準として相手国・地域の▽直近14日間の新規感染確認や人口100万人当たりの感染者数など感染状況▽観測や検査能力▽情報の透明度▽相互主義、検査の相互信頼や認証システム──を挙げ、相互に開放したいと述べた。
一方、ギリシャは29日、6月15日から29カ国からの入国制限を緩和すると発表したものの、台湾は含まれなかった。日本の第1弾の計画にも台湾は含まれていない。グアムは7月より、台湾を含む観光客の受け入れを緩和する方針だ。
トランジット、近く解禁へ
香港やシンガポールの空港でトランジットを再開していることに関連し陳宗彦副指揮官は、先週交通部民用航空局(民航局)や桃園国際空港に旅客の分散計画の策定を指示したと明かした。
航空業界関係者は、6月7日にトランジットが解禁されると予想した。中国やフィリピンの旅客が中心と見込む。航空機のトランジットは3月24日より禁止されている。
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