ニュース 商業・サービス 作成日:2020年6月3日_記事番号:T00090312
仏カルフール(家楽福)の台湾法人で量販店最大手、家福(PresiCarre)の王俊超総経理は、2日発表した恵康百貨(ウエルカム台湾)の買収契約締結について、恵康百貨傘下のスーパーマーケットのウエルカム(頂好)は北部の好立地の場所にあり、カルフールにとって相互補完効果が見込め、ジェイソンズ・マーケット・プレイスの取得では、高級スーパーマーケット市場に参入できると説明した。2020年末にも買収完了後、21年末までにそれぞれ、カルフールマーケット(便利購)とカルフールプレミアムに切り替える計画だ。ウエルカムブランドは台湾市場から消えることになる。3日付工商時報などが報じた。
王総経理は、▽量販店▽スーパーマーケット▽インターネットショッピング──の相乗効果に期待感を示した(2日=中央社)
仏カルフールは、香港系小売り大手のデイリー・ファーム・インターナショナル・ホールディングス(牛奶国際控股)から、恵康百貨の全株式を9,700万ユーロ(約118億円)で取得し、ウエルカム199店とジェイソンズ・マーケット・プレイス25店の224店、および物流センターの資産と土地を取得する計画だ。当面、営業時間や従業員2,000人余りの雇用に変更はない。
公平交易委員会(公平会、公正取引委員会に相当)の審査に30営業日、延長の場合60営業日かかる見込みだ。
統一との提携視野
家福は資本金74億台湾元(約270億円)、出資比率は▽仏カルフール、60%▽統一企業(ユニプレジデント・エンタープライゼズ)、20.5%▽統一超商(プレジデント・チェーンストア)、19.5%──。台湾の店舗数は137店で、このうち量販店が68店、スーパーマーケットタイプの店舗「カルフールマーケット」が69店。昨年売上高は19億6,800万ユーロ、営業利益は8,300万ユーロだった。
王総経理は、統一グループとの提携の可能性もあり、仏本社も台湾市場に期待していると明かした。
カルフールは恵康百貨の買収完了後、店舗数361店となる。19年には台湾糖業(台糖)の量販店5店、スーパーマーケット3店を継承していた。恵康百貨の昨年売上高は130億元。
スーパーマーケット首位の全聯福利中心(PXマート)は1,000店以上で昨年売上高1,300億元、美廉社(シンプルマート)は732店で売上高は120億元だった。
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