ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

嘉食化、銀行支援停止で破たん


ニュース その他製造 作成日:2008年7月23日_記事番号:T00009032

嘉食化、銀行支援停止で破たん


 経営破たんした力覇集団傘下の嘉新食品化繊は22日までに、累積債務に関する債権行との和解協議が不調に終わり、裁判所から破産宣告を受けた。23日付工商時報が伝えた。

 力覇集団をめぐる金融スキャンダル事件で、裁判所から破産宣告を受けたグループ企業は嘉新食品化繊が初めてとなる。同社は負債が既に総資産を上回っている破産状態と裁判所に判断され、6,688万台湾元(約2億3,600万円)の手持ち現金は管財人の費用に充てられることになった。

 同社は食料品工場、化学繊維工場で同業からの受託生産を当面行い、毎月1,000万元前後の利益が上げられるとして、債権行に借入金の利払い継続を条件に支援継続を求めたが拒否された。しかし、同社が抱える113億元の累積債務の82.5%を負担している主要債権行が同社との和解を拒否。これを受け、裁判所は破産法に基づき、同社から出されていた債権行との和解申し立てを認めず、破産を宣告した。

 同社からの債務返済は2006年11月から滞っていた。債権行21行は債権者会議を開き、融資の担保となっている同社資産を公開入札で売却する方針だ。工場を一括売却する形式で資産価値を高める方向で検討を進める。