ニュース 社会 作成日:2020年6月3日_記事番号:T00090324
新型コロナウイルスの影響で、今年は世界のスポーツイベントの多くが延期や中止を余儀なくされているが、世界バドミントン連盟(BWF)は先ごろ、ワールドツアーを9月の台北オープンより再開する日程を発表した。これについて中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)は2日、徹底した感染防止策を講じた上で大会の開催に原則同意すると表明した。
教育部体育署は28日、台北オープンの防疫計画を指揮センターに提出したと話していた(28日=中央社)
世界ランキング上位選手が出場するバドミントンのワールドツアーは今年3月11~15日に英国バーミンガムで開かれた全英オープンを最後に中断。9月1~6日に予定される台北オープンが実現すれば、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)発生後、世界初のバドミントン国際大会となり、台湾が国際スポーツ大会の再開地の先例となることが期待される。
こうした中、指揮センターは1日、台北オープンを運営する中華民国羽球協会(CTBA)と大会実施に伴う感染防止策について協議を行った。海外選手に対し入境後14日間の外出制限「居家検疫」を義務付けるほか、指定のホテルに宿泊し、チーム全体での移動、時間を分けての練習、指定された動線を利用するといった対策が話し合われた。
指揮センターは2日、感染リスクが低い国・地域からの入境者に対し、「自主健康管理」(手洗い、外出時のマスク着用、公共の場所への出入り自粛など)のみ、または外出制限「居家検疫」の期間短縮など、措置を緩和する方針を表明している。これに関連してCTBAの李侑龍秘書長も、海外選手の国・地域によって来台後の外出制限期間が変わってくるとの見方を示した。
ただ、試合終了後も2度のウイルス検査で陰性が確認されて初めて出境が認められる見通しで、海外選手は10日間以上、台湾に滞在し、その間の宿泊費や食費を負担する必要が生じる。
厳重な感染防止策の導入による負担が重くなる中、海外選手の出場意欲が低下する恐れがあるとの指摘もあり、台北オープンは外国人選手がほとんど出場しない台湾人選手中心の大会となる可能性もある。
既に台湾プロ野球で実現している観客の入場が、台北オープンでも認められる見通しで、バドミントンファンは久しぶりの本格的な試合を心待ちにしている。早く通常通りの国際大会が開催できるようになってほしいものだ。
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