ソフトウエアメーカーの訊連科技（サイバーリンク）は４日、世界初となるマスク着用時の顔認識ソリューションを発表した。５日付自由時報が報じた。
サイバーリンクの連啓民・行銷協理は、マスクは新型コロナウイルスに最も有効な感染防止策で、人工知能（ＡＩ）顔認識エンジン「FaceMe（フェイスミー）」の機能強化により、マスクの材質、角度、人種を問わず、正確に認識できるようになったと説明した。内部テストでの認識率は95％以上だった。マスクが正確に着用されているかの判定も可能で、７月には体温測定機能も追加する予定だ。
アドバンテックと提携も
サイバーリンクはこの他、産業用コンピューター（ＩＰＣ）最大手の研華（アドバンテック）との提携を発表した。アドバンテックが開発した産業用顔認識アプリ「FaceView Industrial」にフェイスミーの顔認識エンジンが採用され、▽小売り▽観光▽交通▽建設──分野など向けに、ＡＩｏＴ（人工知能＋モノのインターネット）を活用した顔認識、顧客の年齢・性別や感情の分析ソリューションを提供する。
「FaceView」による顔認識。サイバーリンクの古媄君・首席営運長は、同社が自主開発した顔認識技術は、米国立標準技術研究所（ＮＩＳＴ）の顔認証技術ベンチマークテストで世界５位、台湾のメーカーでは首位と説明した（サイバーリンクのリリースより）
