ニュース 社会 作成日:2020年6月8日_記事番号:T00090405
台湾域内で新型コロナウイルスの新規感染ゼロが56日連続(最大潜伏期間14日の4倍)の条件を達成し、一定の感染対策を取りつつ日常生活を送る「防疫新生活」がスタートした7日、各地の観光スポットは大勢の人出でにぎわった。久しぶりの行楽に市民からは「外をぶらぶらできるだけでうれしい」などと喜びの声が上がった。
台鉄台北駅のメインコンコースでも、7日は多くの人が床に座ったり、写真を撮ったりして「防疫新生活」を満喫した(7日=中央社)
中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)は先月26日、6月7日まで域内での新規感染ゼロを維持できた場合、防疫措置を緩和すると表明した。その後も新規感染ゼロが続き、7日より台湾高速鉄路(高鉄)や台湾鉄路(台鉄)では社会的距離(ソーシャルディスタンス)が確保できればマスクを着用しなくてもよくなったほか、国家風景区や遊園地などレジャー施設におけるヒトや車両の総量規制が撤廃された。
花蓮県の海洋テーマパーク、遠雄海洋公園(ファーグローリー・オーシャンパーク)は7日、天候にも恵まれ、午前中から大勢の市民が詰め掛けた。蘋果日報によると、入場者の約6割がマスクを着用していなかった。
宜蘭県の国立伝統芸術センターも営業開始の午前9時ごろ、観光客を載せた観光バスや家族連れの自家用車が次々と到着した。園内のアイスクリームや「糖葫蘆」(串刺しにしたトマトやイチゴをあめでくるんだ菓子)の販売業者は「仕事ができるのは本当にうれしい」と語り、客寄せの声を張り上げた。
コーヒーショップのスターバックスやスーパーマーケット最大手の全聯福利中心(PXマート)はきょう8日、コーヒーや食品などの「買一送一」(2点注文で1点無料)を実施した。他の飲食店、スーパーマーケット、ホテルなどもお得な「防疫新生活」キャンペーンを実施している。
媽祖巡行、11日から
指揮センターは7日、宗教イベントについて、参加者の数を1日当たり1,000人以下に制限し、実名登録制を採用した上で開催を認める方針を示した。これを受け、3月に実施予定だったが延期となっていた台湾有数の宗教イベント、「大甲媽祖遶境」が今月11日夜にスタートすることとなった。
このイベントは台中市大甲区の道教廟(びょう)、大甲鎮瀾宮にまつられる媽祖像を神輿(みこし)に乗せて信徒が担ぎ、台中市、彰化県、雲林県、嘉義県にまたがる約340キロメートルを9日間をかけて徒歩で練り歩く儀礼。今年は神輿に随行する人数を800人以下に減らし、全員が期間中、マスクを着用する方針だ。
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