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TSMCとUMC、TIからの受注15%減か


ニュース 電子 作成日:2008年7月23日_記事番号:T00009041

TSMCとUMC、TIからの受注15%減か

 
 米テキサス・インスツルメンツ(TI)の第2四半期報告書によると、第3四半期は低調との予測で、市場ではTIが台湾積体電路製造(TSMC)および聯華電子(UMC)への発注を10~15%減らすとの観測が出ている。事実とすれば、日月光半導体(ASE)、矽品精密工業(SPIL)などのパッケージング・テスティング(封止・検査)メーカーの稼働率にも打撃を与えることになり、第3四半期の半導体産業ハイシーズンが不振に陥るとの懸念が深まっている。23日付経済日報が報じた。

 TSMCの大口顧客であるTI、エヌビディア(NVIDIA)、AMDでは最近、業績不振のニュースが相次いで伝えられている。これら大口顧客がTSMCのハイエンド・プロセス製品に占める比率は50%を超えており、市場はTSMCの第3四半期業績に対し、かなり悲観的な見方となっている。

 またTIは上半期、携帯電話向けチップセットの出荷量が振るわなかったほか、元来堅調だったアナログIC需要も現在は低下しているとされる。アナリストは、これが第3四半期のアナログIC市場の需要不振を意味し、立錡科技(リッチテテックテクノロジー)などの関連企業の業績に影響が及ぶかどうか、注視する必要があるとしている。