ニュース その他分野 作成日:2020年6月9日_記事番号:T00090427
財政部統計処が8日発表した5月の輸出総額は、前年同月比2%減の270億400万米ドルで、3カ月連続のマイナス成長だった。ただ、減少率は従来予想より縮小した。9日付経済日報などが報じた。
財政部は、新型コロナウイルス感染症の流行が原材料価格、世界の生産や需要に影響を与えたが、▽テレワーク(リモートワーク、在宅勤務)需要▽台商(海外で事業展開する台湾系企業)のUターン投資──が打撃を緩和したと説明した。
半導体、14%増
主要製品別では、電子部品が前年同月比13.2%増の102億4,000万米ドルと、同月として過去最高だった。うち半導体は92億900万米ドルで14.2%増だった。先進プロセス需要が強かった。
情報通信技術(ICT)・オーディオ製品は前年同月比10.9%増の39億5,400万米ドルで、過去3番目の高水準だった。テレワークが進み、データセンターやネットワーク機器需要が伸びた。
光学器材は、9億8,600万米ドルで、前年同月比5.7%増だった。スポーツ大会の中止や延期で液晶テレビ用パネル需要は弱まったものの、巣ごもり商機で情報技術(IT)製品用パネル需要が高まった。
機械は19億4,000万米ドルで、前年同月比6.1%減に縮小した。自動化設備需要で、中国向け輸出は2カ月連続でプラス成長だった。
一方、紡織品は5億3,400万米ドルで前年同月比35.1%減と、減少率が過去2番目に大きかった。アパレルブランドの在庫消化が進まなかったためだ。
原油価格下落を受け、鉱産物は前年同月比57.3%減の5億2,000万米ドルだった。
米国向け、過去最高
主要輸出先別では、米国は前年同月比9.3%増の42億7,200万米ドルと、過去最高を記録した。電子部品、ICT製品の力強い需要が理由だ。
中国(香港含む)は前年同月比10.3%増の121億2,000万米ドル、日本は7.5%増の20億2,500万米ドルで、いずれも同月として過去最高だった。
東南アジア諸国連合(ASEAN)は38億2,100万米ドルで、前年同月比17.9%減だった。欧州は21億8,400万米ドルで、13.1%減だった。
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