経済部統計処が10日発表した製造業の第１四半期売上高（海外生産を含む）は５兆9,222億台湾元（約21兆4,000億円）で前期比20.9％減、前年同期比5.2％減だった。新型コロナウイルス感染拡大による最終製品の需要減少や各国・地域での都市封鎖措置で生産が制限を受けたことに加え、国際原油価格の大幅な下落も影響し、電子部品業以外の売上高はいずれも前年割れだった。中央社電が伝えた。
業種別では、電子部品業は１兆2,805億元で前年同期比10.3％増加し、４四半期ぶりにプラス成長に転じた。第５世代移動通信（５Ｇ）や高性能計算（ＨＰＣ）応用の強い需要に加え、テレワーク（リモートワーク、在宅勤務）やオンライン授業商機を受け、サーバーやノートパソコン、ネットワーク機器関連の半導体製品の需要が増加したことなどが主因だ。
コンピューター・電子・光学製品業は１兆7,281億元で前年同期比12.5％減少した。この他、▽石油・石炭製品業、3,712億元（前年同期比6.6％減）▽化学材料業、3,494億元（15.1％減）▽金属製品業、3,385億元（6.3％減）▽ベースメタル業、2,855億元（9.6％減）▽機械設備業、2,543億元（9.3％減）──だった。
