ニュース 社会 作成日:2020年6月11日_記事番号:T00090478
台北市の中正区南部と大安区南部一帯は日本統治時代、「城南地区」と呼ばれ、都市の近代化や産業発展、国民教育のモデル地区に指定されていた。その城南地区の歴史をたどり、地元の文化・芸術を活性化させるイベントが今月25~28日の端午節連休に開催される。
「時光秘境、出発!」では昔懐かしいおもちゃのほか、現代の技術を取り入れたゲームも楽しめる(10日=中央社)
城南地区とは「台北城の南」という意味で、日本時代に総統府によって名付けられ、日本人居住区となっていた。戦後、公務員や教員の一家が多く暮らすエリアとなり、かつて教育のモデル地区だった気風が引き継がれ、小学校から大学まで教育者の人材育成に力が注がれた。
その後、城南地区には▽国立歴史博物館▽国立中央図書館総館(現・国立台湾芸術教育館)▽台湾科学教育館(現・国立台湾工芸研究発展中心・台北当代工芸設計分館)▽教師会館▽郵政博物館──などの教育・文化関連施設が開設され、今もかつての雰囲気を残している。
城南地区では非政府組織(NGO)の中華文化総会が2年前より毎年、地元の歴史を知り、町を活性化させるためのイベント「城南有意思」を開催している。今年も4月に開催予定だったが、新型コロナウイルスの感染症流行を受けて延期された。
台湾では感染症流行が落ち着き、今月7日、屋外施設のヒトや車両の総量規制撤廃など各種規制を緩和し、一定の感染対策を取りつつ日常生活を送る「防疫新生活」がスタート。これを受けて今月末の「城南有意思」開催が決定した。
今年はきょう11日から先行して、中華文化総会の1階の展示スペースで開幕。昔ながらの「柑仔店」(雑貨店)を再現し、木馬やパチンコ台など懐かしいおもちゃで遊べるイベント「時光秘境、出発!」のほか、ガイド付きの街歩きイベント「城南散散歩」、古本・雑貨バザー「春日晒書市集」(牯嶺街)、農産物バザー「春日好好市集」(南海学園、台北当代工芸設計分館)などさまざまな催しがめじろ押しだ。
「防疫新生活」が始まって以降、台湾で初めて開催される大型屋外イベントとなる見込み。中華文化総会の江春男副会長は、新型コロナウイルスの暗い影から抜け出し、太陽の光の下へ飛び出せるよう先例を作りたいと意気込んだ。
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