ニュース その他分野 作成日:2020年6月12日_記事番号:T00090487
台湾域内での新型コロナウイルス感染症流行収束に伴う防疫対策緩和を受け、展示会・見本市の開催が再開される。6~7月に大小合わせて50回以上開催され、100億台湾元(約360億円)以上の経済効果を創出する見込みだ。海外からの出展、買い付けのための訪台は当面難しく、コロナ時代(ウィズコロナ)はリアルとオンラインの同時開催がスタンダードになりそうだ。12日付経済日報などが報じた。
葉TAITRA秘書長(右2)らは、入場者数の制限などの防疫対策をしっかり行い、産業を活性化したいと語った(11日=中央社)
経済部貿易局と中華民国対外貿易発展協会(外貿協会、TAITRA)は11日、「防疫新生活」に基づく一定の防疫対策を順守した上で、展示会の開催を再開すると宣言した。6~7月に、▽飲料▽ベーカリー▽ペット用品▽レジャー▽ゲーム──などの展示会を開催し、内需の商機拡大を支援する。7月17~20日に台中国際展覧館(TCIEC)で開催する台中国際茶咖啡烘焙展(台中インターナショナル・ティー・コーヒー・ベーカリーショー、TCFB)の規模が最も大きく、延べ3万人の来場を見込む。
自動化設備の展示会、台南自動化機械智慧製造展(CTMS)は7月2~6日に南紡世貿展覧中心(台南市仁徳区)で、台中自動化工業展(台中インダストリアル・オートメーション・エキシビション)は7月22~26日に台中国際展覧館(台中市烏日区)で開催される。
葉明水TAITRA秘書長によると、新型コロナウイルス感染症流行により上半期に予定していた展示会はほぼ全て延期か中止となった。域内向けが6割、国際展示会が4割だった。イベント会社の安益国際集団(インタープラングループ)の涂建国董事長によると、台湾のMICE(ミーティング、インセンティブ、コンベンション、エキシビション/イベント)産業の生産額は約500億元で、交通や宿泊、観光、消費などの間接的な生産額を合わせると5,000億元に上る。新型コロナウイルス感染拡大により、7~8割が消失すると見込まれていた。
再開宣言を受け、下半期に域内向けの展示会は従来予定の半分以上が開催される見通しだ。業界関係者は、域内向けMICE業の業績は7割回復すると見込む。
アジアのバイヤーに期待
国際展示会について葉TAITRA秘書長は、世界各地で入出境制限が続いており、海外のバイヤーが来台できないため、会場とオンラインの同時開催を行い、コロナ時代に対応すると述べた。既にオンライン展示会や、商談会などの開催が進んでいる。
また、アジアは新型コロナウイルス感染症の流行が落ち着きつつあり、台湾にビジネス客が買い付けに訪れる可能性が高いと指摘した。対策本部の中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)は短期滞在の海外ビジネス客への入境制限緩和を検討しており、葉TAITRA秘書長はまずアジアのビジネス客が対象になると予想した。
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