ニュース 社会 作成日:2020年6月12日_記事番号:T00090504
先月末、台湾の刑法に残されていた姦通(かんつう)罪が廃止された後、既婚者を対象とする出会い系サイトの登録者数が女性を中心に急激に増えている。
台湾の司法院大法官会議(憲法裁判所に相当)は5月29日、「性の自主権は基本的人権(憲法22条)に当たる」などとして、既婚者が配偶者以外と性的関係を結ぶことを罰する姦通罪を違憲とする解釈を下し、関連する条文は即日無効となった。
その後、「人生一度。不倫をしましょう」をスローガンに掲げる既婚者向けの大手出会い系サイト、アシュレイ・マディソンにおける台湾人の登録が急増。従来、1カ月の新規登録者数は2,400人程度だったが、5月29日から6月9日までの12日間の新規登録は1,360人と、通常に比べ約70%増えたという。
同サイトに登録する台湾人会員の総数は延べ約190万人で、平均年齢は34歳。30~49歳が全体の5割以上を占めている。女性は38~40歳が最も多く、男性は40~44歳が最も多い。
台湾人会員の男女比は、男性1に対し、女性が1.3の割合と多くなっており、姦通罪廃止後の新規登録者も女性が圧倒的に男性を上回っているという。
アシュレイ・マディソンは、欧米会員の男女比はほぼ拮抗(きっこう)しているが、アジア諸国・地域では女性が多い傾向にあると指摘した。アジアでは仕事を持たない女性が比較的多いためストレスがたまりやすく、長時間自宅にいるとインターネットを通じて生活に変化を求めるケースが増えると分析した。
弁護士は、姦通罪が廃止されても不倫が発覚した場合、配偶者から「配偶権の侵害」で訴えられ、数十万台湾元(1元=約3.6円)の慰謝料を求められるほか、離婚訴訟を起こされればさらに損害賠償が請求され、子どもの養育権争いでも劣勢に立たされると注意を促した。
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