家電大手、声宝（サンポ）の陳盛沺董事長は12日、７月に平均３％の賃上げを実施すると表明した。家電メーカーでは今年初の賃上げ表明だ。13日付工商時報が報じた。
同社によると、新型コロナウイルス感染症流行で空気清浄機の販売台数が３倍、冷凍冷蔵庫や殺菌機能付き食器洗浄機は品切れとなり、１～５月の洗濯機の販売台数も前年同期比１割増加した。
陳董事長は、家電業界が新型コロナウイルス感染症流行で受けた影響は比較的小さく、今後「リベンジ消費（報復性消費、自粛の反動による購買意欲向上）」が見込まれると指摘した。
陳董事長はこの他、サンポグループと提携して昨年10月に新北市林口区に台湾１号店をオープンした和食チェーン「がんこ」について、今後５年で30店舗を展開する考えを示した。
同社の１～５月連結売上高は31億3,400万台湾元（約110億円）で前年同期比1.35％増加した。同社は、今年の域内・海外での販売目標を前年比１割増とし、増収増益を狙う。
