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南亜プラの米EG新工場、新型コロナで量産に遅れ


ニュース 石油・化学 作成日:2020年6月15日_記事番号:T00090518

南亜プラの米EG新工場、新型コロナで量産に遅れ

 南亜塑膠工業(南亜プラスチックス、南亜プラ)の呉嘉昭董事長は12日の株主総会で、米国テキサス州のエチレングリコール(EG)工場の第3期拡張計画について、新工場(年産能力82万8,000トン)の完工は従来予定の4月から11月に、量産開始は12月になると語り、スケジュールに遅れが生じていることを認めた。新型コロナウイルスの影響による労働力不足が原因だ。13日付経済日報が報じた。

/date/2020/06/15/06nanya_2.jpg呉董事長は、電子材料部門は上半期、第5世代移動通信(5G)インフラ設置やテレワーク(リモートワーク、在宅勤務)の広がりで需要が増加したと説明した(12日=中央社)

 呉董事長は、量産開始の遅れにより、今年の売上高に対する新工場の貢献度は低下すると指摘。ただ、米中貿易戦争や新型コロナウイルスの影響で川下のEG需要が低下しており、量産の遅れは決して悪いことばかりではないとの認識を示した。

 ファウンドリー最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が先ごろ、米アリゾナ州に新工場を設置すると発表したことに関連し、南亜プラの電子材料部門も追随するかとの質問を受けた呉董事長は、市場と顧客は中国やアジアに集中しており、現時点で米国投資の計画はないと語った。