ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2020年6月16日_記事番号:T00090542
電炉メーカー大手の豊興鋼鉄は15日、鉄筋価格と鉄スクラップ買い取り価格を2週間連続で300台湾元(約1,100円)引き上げた。鉄鉱石や鉄スクラップなど鉄鋼原材料の国際価格が全面上昇しており、鉄筋価格は今後さらに上昇しそうだ。16日付経済日報などが報じた。
鉄筋は1トン当たり1万5,200元に引き上げ、形鋼は平均1万9,600元で据え置いた。鉄スクラップ買い取り価格は7,600元に引き上げた。
国際価格は、日本のH2鉄スクラップは1トン当たり273米ドルへと19米ドル上昇、米国のコンテナ積み鉄スクラップは250米ドルへと10米ドル上昇した。オーストラリア産鉄鉱石は103.95米ドルへと、3米ドル上昇した。
同社の林大鈞総経理は、台商(海外で事業展開する台湾系企業)のUターン投資で鉄筋注文が高まっており、今年の業績を下支えするとの見方を示した。また、同社が新開発した高強度鉄筋SD550WとSD690は、台湾域内の主流製品に比べ強度がそれぞれ31%、64%高く、高強度コンクリートとの組み合わせにより鉄筋やコンクリートの使用量を削減できるため、都市部での開発に適していると指摘。一部のデベロッパーに少量出荷し、テストを行っており、年内にも採用が見込まれると明かした。
林総経理はこの他、今後3~5年で生産ラインの自動化やスマート化を推進していくと表明した。
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