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資金還流、5月末の人民元預金増加


ニュース 金融 作成日:2020年6月16日_記事番号:T00090547

資金還流、5月末の人民元預金増加

 中央銀行(中銀)が15日発表した5月末の人民元預金残高は2,463億7,400万人民元(約3兆7,400億円)で、前月比3億6,100万人民元増加した。このうち外国為替取り扱い指定銀行(DBU)の人民元預金残高は2,144億2,700万人民元で、9億1,800万人民元増加し、過去2年4カ月で最大の伸び幅となった。企業の資金還流が要因だ。16日付工商時報が報じた。

 中銀関係者によると、企業のDBU人民元預金残高は前月比18億人民元増加した。うち▽保険業界の海外投資収益▽航空業界の中国利益▽電子業界の売上代金──の還流が中心だった。一方、個人のDBU人民元預金残高は前月比9億人民元減少した。個人は年初から人民元建てファンド、上場投資信託(ETF)など収益率がより高い金融商品に切り替える傾向にある。

 オフショア銀行部門(OBU)の5月末の人民元預金残高は319億4,700万人民元で、前月比5億5,700万人民元減少した。台商(海外で事業展開する台湾系企業)による投資のための送金が増えたためだ。