声宝集団（サンポグループ）の陳盛沺総裁は16日、傘下のエアコン向けコンプレッサー大手、瑞智精密（リッチ・プレシジョン）の董事長や総経理など上級幹部に対し減給40％、管理職に対し減給20％を実施すると表明した。業績が好転すれば減給分を補塡（ほてん）する。17日付工商時報が報じた。
サンポは先日、従業員を鼓舞するため、７月に平均３％の賃上げを行うと表明したところだ。
陳総裁によると、瑞智精密は、新型コロナウイルスの感染拡大により、中国の▽青島（山東省）▽恵州（広東省）▽虎門（広東省）▽九江（江西省）──の工場が稼働停止となり、１～５月連結売上高は前年同期比２割以上減少した。効率化とコスト削減により利益は横ばいだった。通年の販売目標は1,800万台へと従来の2,000万台から引き下げた。
陳総裁によると、第３四半期はコンプレッサーの非需要期だが、６～７月に中国のエアコンメーカーから緊急受注があり、７月の売上高は前年同月を上回る見通しだ。昨年400万台を販売したインバーターコンプレッサーに今後注力し、構成比５割以上を目指す。
