ニュース 電子 作成日:2020年6月18日_記事番号:T00090582
液晶パネル大手、友達光電(AUO)の彭双浪(ポール・ポン)董事長は17日、新型コロナウイルス感染症流行による世界の自動車メーカーへの打撃で、車載用パネル需要が落ち込む一方、巣ごもり消費や医療向けパネル需要は急拡大していると語った。これらに対応するため生産能力を調整し、同社の稼働率は高い水準を維持している。さらに今月、台湾Uターン投資でハイエンドパネル生産ライン2本の設置が完了した。18日付工商時報などが報じた。
彭董事長(中)は、「メード・イン・台湾」のパネルモジュールで、グローバルブランドを支援し、世界に販売すると意気込んだ(17日=中央社)
彭董事長は同日の株主総会で、新型コロナウイルスがサプライチェーンに非常に大きな影響をもたらし、第1四半期の業績は大打撃を受けたが、第2四半期に生産が回復したと説明。巣ごもり消費や医療向けパネル需要が大きく高まり、全ての生産拠点で高い稼働率が続いていると指摘した。「コロナ後(ポストコロナ)」「コロナ時代(ウィズコロナ)」の生活習慣は従来と変わるはずで、同社は呼吸器や検査設備など医療器材をはじめ、今後のビジネスチャンス、潜在市場を模索し、製品構成を見直していくと表明した。
台湾生産は欧米市場向け
AUOは昨年7月、3年で407億台湾元(約1,470億円)を投じる台湾投資計画が台商(海外で事業展開する台湾系企業)のUターン投資を促進する「歓迎台商回台投資行動方案」適用の承認を受けた。ハイエンドの商用・車載用パネルを生産するライン2本が今月完成し、「メード・イン・台湾(MIT)」のパネルモジュールが提供できるようになった。
彭董事長は、同社はこれまで中国では前工程は少なく、大部分が後工程のモジュール生産ラインだったが、今後は前工程と後工程のバランスを取り、中国市場向けに販売すると説明した。一方、欧米など中国以外への販売分は、台湾や他の国・地域で生産する。
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