ニュース 社会 作成日:2020年6月18日_記事番号:T00090605
白色テロが行われていた1960年代の台湾を舞台とし、大ヒットしたホラーゲーム『返校Detention』の世界を実際に体験できるイベント「返校・実境体験展」が台北市信義区の松山文創園区(松山カルチュラル&クリエーティブパーク)で7月6日から9月20日まで開催される。
7月5日までにチケットを予約購入すれば100元引きの250台湾元(約900円)になる(「返校・実境体験展」フェイスブックより)
ゲーム開発会社、赤燭遊戯(レッド・キャンドル・ゲームズ)が制作した『返校』は、戒厳令下で国民党による一党独裁が続いていた60年代の架空の高校、翠華高級中学が舞台となっており、重々しい雰囲気の映像と音楽が流れる中、プレーヤーは主人公の女子高校生、方芮欣を操って物語を進めていく。
ゲームの中には、共産党スパイや内部告発、ブラックリストといった白色テロ時代特有の要素や道教廟(びょう)や呪符など台湾の民間信仰、台湾文化が色濃く表現されていることも話題を呼んだ。
『返校』は2017年1月に世界最大のパソコンゲーム用プラットフォーム「Steam」でリリースされると一時、売り上げランキングで世界3位にランクインするほどの人気となり、その後、ソニーのプレイステーションや任天堂のスイッチといった家庭用ゲーム機向けにも配信された。
19年にはゲームを原作とする映画が台湾で公開され、観客動員数が24日間で100万人を突破するヒットを記録した。
松山文創園区で開催される「返校・実境体験展」では、▽雨の教室で目を覚ます▽おどろおどろしい雰囲気のトイレ▽校長室に鳴り響く黒電話の受話器を取る▽ささやき声の響く廊下を歩く▽講堂でのラストシーンを目撃する──といったゲーム内のさまざまなシーンが体験できるとして大きな話題となっている。
特に7月11、18、25日の各土曜日、および地獄の門が開き、さまざまな霊がこの世に来るとされる8月19日(旧暦8月1日)に実施される午後7時~9時の特別夜間開放のチケットは既に完売している。
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