ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2020年6月19日_記事番号:T00090625
鉄鋼最大手、中国鋼鉄(CSC)は18日、熱延製品など6品目の8月の域内販売価格を1トン当たり600~1,200台湾元(約2,200~4,300円)、平均3.7%引き上げると発表した。単月としては今年最大の値上げ幅だ。CSCは、鉄鉱石や鉄スクラップなどの価格上昇や川下の顧客の競争力を考慮し、適度に価格を引き上げたと説明した。19日付工商時報などが報じた。
翁董事長(中)は、新型コロナウイルスは米国同時多発テロ事件、重症急性呼吸器症候群(SARS)、世界金融危機に相当する打撃とみられているが、同社は真正面から立ち向かうと述べた(19日=中央社)
CSCは、欧米やアジアにおける新型コロナウイルス感染症の流行収束に伴い封鎖措置が解除され始め、各産業が次々と操業を再開しており、下半期には世界的な景気回復が見込まれると指摘。鉄鉱石の国際価格は、中国の港湾在庫の顕著な減少やブラジル鉱山の減産により1トン当たり100米ドル以上と最近の高値を更新し、上昇傾向にあると説明した。
またCSCは、中国の製鉄大手の中国宝武鋼鉄集団や鞍鋼集団が7月の鉄鋼価格を1トン当たり約40米ドル引き上げたほか、▽日本▽韓国▽インド▽ロシア──の市場でも30米ドル以上値上がりしていると指摘した。
第2高炉点検、7月に前倒し
CSCの翁朝棟董事長は、第2高炉の大型設備点検・更新を7月1日から行うと説明した。工期は105日間。同社は4月時点で、当初10月の開始予定を、8~9月に前倒しすると表明していた。それがさらに早まった形だ。第2高炉の年間生産能力は230万トン。
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