ニュース 政治 作成日:2020年6月22日_記事番号:T00090668
総統府は22日午後、陳菊・前総統秘書長を監察院長(70、国家人権委員会主任委員を兼務)とするなどの監察院人事を発表した。陳氏は、職責は重く、超党派で取り組む必要があるとして、政党のあらゆる職務を外れ、政党を離れると表明した。
黄氏(中)は19日、党のためでなく国家のために引き受けるつもりだったが、国民党の祝福が受けられないのであれば、辞退するしかないと語った(19日=中央社)
監察院人事は、当初は19日に発表を予定していたが、監察院副院長に国民党籍の黄健庭前台東県長(60)を起用する人事が政界に大きな波紋を呼び、延期されていた。
21日付蘋果日報などによると、黄氏の副院長起用は18日に明らかになり、民進党の立法委員や支持者からが激しい批判の声が上がった。黄氏が過去に汚職事件で起訴されていることなどが批判の理由だった。黄氏は国民党から党員資格停止の処分も受けた。
黄氏はフェイスブック(FB)を通じ、就任辞退を表明。当初副院長への指名を支持していた人物が黄氏の「潔白」について擁護してはくれず、「むしろ同志らによる侮辱を放置した」などと恨み節を並べた。
黄氏が国民党籍で監察院副院長に就任すれば、国民党にも利益をもたらすと考えていたが、はしごを外された格好だ。黄氏を巡っては、民進党の党内派閥「新潮流系」に担がれ、陳前総統府秘書長を監察院長に指名することに対する批判をかわすための「捨て駒」にされたとの分析もある。
一方、監察委員に指名されていた陳伸賢・元新北市副市長も就任辞退を表明した。
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