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新型練習機の試験飛行、米中が台湾空域で対峙


ニュース 政治 作成日:2020年6月23日_記事番号:T00090691

新型練習機の試験飛行、米中が台湾空域で対峙

 航空機・部品メーカーの漢翔航空工業(AIDC)が開発した、「勇鷹(ブレーブ・イーグル)」の愛称を持つ台湾製の新型高等ジェット練習機「T-5」が22日午前、台中市の空軍清泉崗基地で初めての公開試験飛行を行った。一方、同日昼ごろには台湾南西部の空域に中国人民解放軍の爆撃機「轟6(H6)」と戦闘機「殲10(J10)」が短時間侵入し、過去22日間で8度目となる台湾への威嚇を行った。さらに、米軍の電子偵察機「EP-3E」も同空域に出現したほか、米軍爆撃機「B-52」が台湾東部海域の上空を飛行するなど、台湾を挟んで米中のにらみ合いが続いた。23日付蘋果日報が報じた。

/date/2020/06/23/17t5_2.jpg赤・白・青に塗装された新型練習機。機齢30年を超える練習機2機種を置き換えることで、戦闘機パイロットの訓練方式は「3機種3段階」から「2機種3段階」へと進歩する(22日=中央社)

 勇鷹は、同じく台湾製の戦闘機「経国号」を基に686億台湾元(約2,500億円)余りを投じて開発された。今後、AIDCや空軍による試験飛行が続けられ、問題がなければ量産に入る。

 今回の試験飛行を視察した蔡英文総統は、勇鷹は「国機国造」(軍用航空機の台湾製造)政策に基づいており台湾の航空宇宙産業に大きな発展をもたらすこと、空軍に最高の訓練環境をもたらし台湾を守る優秀なパイロットを育成するという二つの重要な意義を持つと指摘した。