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台鉄が新駅弁7種発表、制覇目指し台湾1周を


ニュース 社会 作成日:2020年6月23日_記事番号:T00090696

台鉄が新駅弁7種発表、制覇目指し台湾1周を

 台湾鉄路(台鉄)は22日、各地の食材を使用した新しい駅弁「元気便当」7種を発表した。それぞれの食材が採れる地域近くの駅であす24日から7月31日まで、それぞれ1日150食限定で販売される。

/date/2020/06/23/20bento_2.jpg台北駅の「紹興鶏腿排便当」(左上)など7種とゼリー。地元食材を採用することで、台湾の農家も応援できる(台鉄リリースより)

 今回の新駅弁は、台鉄の弁当販売などを手掛ける▽台北▽台中▽高雄▽七堵(基隆市)▽花蓮▽台東──の各餐務室が開発を担当した。

 台北餐務室が開発したのは「紹興鶏腿排便当」と「香椿蔬食便当」。紹興鶏腿排便当は厳選した新鮮な鶏もも肉を▽紹興酒▽紅露酒(紅こうじ菌を使う醸造酒)▽クコ▽トウキ──に一晩漬け込んだ後、オーブンで焼いて、栗、ブロッコリーなどの野菜を添えた。香椿蔬食便当は素食(菜食)で、ごま油としょうゆで炒めたヤマブシタケをメインに、アスパラガス、パプリカ、キクラゲ、とうもろこしなどのたっぷりの野菜を盛り付けた。価格はどちらも100台湾元(約360円)で、台北駅の「台鉄便当本舗」1、2、4号店で購入可能だ。

 台中餐務室が開発した「麻油松阪猪便当」はごま油としょうがなどを加えて焼いた豚トロにエリンギや長芋、カシューナッツに季節の野菜を加えたもので、価格は100元。台鉄・台中駅と台湾高速鉄路(高鉄)台中駅の台鉄便当本舗で販売される。

 鶏ももの煮物をメインに、地元で採れるタロイモを使用した高雄餐務室の「芋見元気便当」(100元)は台鉄・高雄駅の東側と西側、新左営駅、高鉄・左営駅の台鉄便当本舗で購入可能だ。

 近年スーパーフードとして注目され、「穀物界のルビー」と呼ばれる地元産のレッドキヌア、紅藜(タカサゴムラサキアカザ)を使った排骨(豚スペアリブ)をメインとする台東餐務室の「紅藜平安便当」(100元)は台東駅1階のグッズショップ、台鉄夢工場でのみ販売される。

 花蓮餐務室は地元産のもち米やかぼちゃを使った客家風チャーハンに梅風味の鶏排(フライドチキン)を合わせた「梅鶏田園南瓜飯便当」と「梅開眼笑QQ凍套餐」の2種類を開発。価格は119元で、花蓮駅3階の夢工場で販売される。この他、七堵餐務室の「養気人参鶏腿便当」(100元)は台北駅1階、松山駅地下1階、南港駅地下2階の夢工場および七堵駅の台鉄便当本舗で購入可能だ。

 台鉄の顔文忠主任秘書は、新型コロナウイルスの影響で今年上半期は駅弁の売り上げが35~40%減少したが、大幅な防疫措置緩和を受けて通常の状態に戻ってきていると指摘。今回の新駅弁発売をきっかけに台湾域内旅行者が増え、リベンジ消費(報復性消費、自粛の反動による購買意欲向上)が盛り上がることを期待している。

 台湾を1周して7種全てを食べてみてはいかがだろうか。