ニュース 社会 作成日:2020年6月24日_記事番号:T00090728
台北市で23日に最高気温38.4度と、今年最高、6月として史上最高を記録するなど猛暑が続いている。新型コロナウイルス対策でマスク着用姿もみられる中、クーラーの設置されていない学校では、まるでオーブンの中で授業を受けているような「焼き芋」状態となっており、生徒や教師から悲鳴が上がっている。
教室へのクーラーの設置について新北巿の侯友宜市長(右)は23日の市議会で、予算を獲得して解決していくと述べた(23日=中央社)
台北市の小学校では92%にクーラーが設置されているが、新北市では未設置が多い。1~2階の教室で室温が34~35度でも、最上階では37~38度に上昇しており、扇風機があっても、熱風をかき混ぜている状態だ。
宜蘭県では、宜蘭市などは独自に資金を集めて各教室にクーラーを設置しているが、その他の地区では未設置だ。ある小学校では、教室内に大小10台の扇風機を稼働させて暑さをしのいでいるという。
台南市の教師によると、教室に扇風機8台を設置していても、肌が弱いため汗によるかゆみをアイスパッドで冷やしたり、暑さで鼻血を出したりする生徒がいる状況だ。
「授業は拷問同然」として、教職員の労働組合、全国教師工会総聯合会(全教総)は23日、行政院を陳情に訪れ、全土の小中学校の教室に早急にクーラーを設置するよう要求した。これに対し行政院は、一部の学校はクーラーを設置する前に、老朽化した電力設備の改善が必要で、教育部に指示していると説明した。
専門家は、強い日差しを浴びた後、だるい、めまいがする、食欲がないといった症状を感じた場合、熱中症の可能性が高く、すぐにクーラーの効いた場所で休むよう呼び掛けた。
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