ニュース 社会 作成日:2020年6月29日_記事番号:T00090755
台北市立動物園で飼育されているジャイアントパンダ「円円」が28日、第2子となる雌の赤ちゃんを出産した。第1子の「円仔」は、6歳にしてお姉さんとなった。
赤ちゃんパンダは布団の中で保護されながら、18ccの「初乳」を飲んだ(台北市立動物園リリースより)
円円は雄の「団団」とともに2008年に中国から寄贈され、13年7月に人工授精により円仔を出産した。円仔は初の「台湾生まれのパンダ」として注目を集め、公開前からインターネット中継を通じてその愛らしい姿を見守るユーザーが続出。14年1月に一般公開が始まると大勢の円仔ファンが台北市立動物園に押し寄せ、パンダ館の前には連日長蛇の列ができた。
それから6年後の今年2月、同動物園では円円に対し2度の人工授精を実施。パンダは妊娠していないにもかかわらず妊娠したような反応を示す「偽妊娠」が多いため、妊娠の確定は難しかった。
今月に入り、円円に食欲が低下するなど妊娠の兆候が見られたことから飼育チームは出産準備を進め、28日午前8時58分に円円が破水したことで妊娠が確定。約5時間の「生みの苦しみ」を経て午後1時53分、ついにパンダの赤ちゃんが誕生した。生まれた赤ちゃんはすぐに元気な産声を上げ、円円はその声を頼りにわが子を胸に抱き上げた。
しかし円円は出産の疲れと育児経験の乏しさからか、その後、世話をしなくなり、赤ちゃんは生まれてから5~6時間にわたり授乳してもらえない状況が続いた。脱水症状を懸念した飼育員が保護。円円から母乳を採取し、無事「初乳」を赤ちゃんに飲ませることに成功した。
同動物園によると赤ちゃんの体重は186グラムと、円仔が生まれた際の183グラムを上回り、食欲も旺盛だ。保護した際、背中に負傷が確認されたが、治療が施されて傷の状態は安定しているという。今後しばらくは人工保育方式を採用し、傷が癒えた後、母親の元へ戻すかどうかを判断する方針だ。
赤ちゃんパンダの名前は円仔と同様、投票方式により決定する予定で、今年のクリスマスごろには一般公開を開始できる見込み。台湾は再びパンダの話題で盛り上がりそうだ。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722