ニュース 電子 作成日:2020年6月30日_記事番号:T00090770
サプライチェーン関係者の情報によると、受動部品最大手の国巨(ヤゲオ)が積層セラミックコンデンサー(MLCC)のオファー価格を2割引き下げたようだ。MLCC世界2位のサムスン電機(SEMCO)がフィリピン工場の稼働再開後、低価格でシェア拡大を図っていることに対抗するためとみられる。ヤゲオは29日、価格は市場の需給で決まるとのみコメントした。30日付経済日報が報じた。
ヤゲオは上半期にMLCCのオファー価格を平均3~5割引き上げていた。サムスン電機とMLCC世界最大手の村田製作所のフィリピン工場が、現地の新型コロナウイルス感染拡大防止のための封鎖措置を受け稼働を停止したことで、MLCCの供給が大幅に減少し、逼迫(ひっぱく)が深刻になっていたためだ。
封鎖措置の緩和に伴い、サムスン電機のフィリピン工場の生産ライン稼働率は6割まで回復しているとみられる。同社はMLCCオファー価格をヤゲオや華新科技(ウォルシン・テクノロジー)などの台湾メーカーより1~5割低く設定しており、さらなる値下げも検討しているようだ。
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