ニュース 社会 作成日:2020年7月1日_記事番号:T00090809
その美しさから宝石にも例えられる台湾北部、基隆市の近海に浮かぶ島、基隆嶼ではこのほど、島を封鎖して進めていた船の待合所や遊歩道、登山道などの整備が完了し、きょう1日に一般市民に上陸が開放された。
基隆嶼(基隆市リリースより)
基隆嶼は最長部が約960メートル、幅400メートル、面積約24ヘクタールの小さな火山島で、中心部が海抜182メートルの高さまで盛り上がっており、遠くから眺めるとクジラのように見える。日本統治時代には「基隆八景」にも数えられた。
島内にはユリやヒガンバナ科の鍾馗水仙(ショウキズイセン)、ムクゲなど多様な植物が生育しているほか、火山ガスが噴出する海底に暮らす世界でも珍しいカニ、タイワンホウキガニが生息。さらに、ヤツガシラ、シロガシラ、アマツバメといったさまざまな鳥も観察できる。
この豊かな島の自然を守るため基隆市政府は、基隆嶼への上陸にインターネットを通じた実名登録による予約制を採用した上で1日の上陸人数を1,200人に制限することを決定した。
また市内の港湾や遊覧船の運航業者との提携で、ツアー内容と料金を▽島一周と周辺海域の遊覧(2時間)、一般・700台湾元(約2,560円)▽島一周と灯台までの登山、周辺海域の遊覧(3時間半)、850元──にまとめた。
島内の景観スポットにはスマートフォンなどの「チェックイン」ポイントを整備し、放置されていた施設を利用して「小島美術館」も開設した。
ツアーには赤十字社の救急員訓練を受けたガイドが同行する(基隆市フェイスブックより)
新型コロナウイルスの影響で海外旅行が制限され、海外旅行気分が味わえる離島への旅行が人気となる中、基隆嶼ツアーも注目を集めそうだ。
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