ニュース 商業・サービス 作成日:2020年7月2日_記事番号:T00090811
鴻海科技集団(フォックスコン)傘下の台湾夏普(シャープ台湾)は1日、かつてコスメストア2位だった美華泰(ミラダ)の買収を発表した。買収額は非公表。日本ブランドのコスメや雑貨を中心に、主にインターネット通信販売で、年間600億台湾元(約2,200億円)のコスメ販売市場に挑む。2日付経済日報などが報じた。
シャープ台湾の子会社の電子商取引(EC)サイト、可購楽(ココロ・ライフ)で7月中旬に、「ミラダブランド旗艦店」を開設し、当初はミラダ会員向けに販売する。10月にグランドオープンする予定だ。
取扱商品は1,000種類以上。シャープの美容家電やAIoT(人工知能+モノのインターネット)家電なども新たに取り扱う。
日本に行かずとも、最新の日本ブランドのコスメを購入できることから、ココロ・ライフ会員を含む200万人の既存会員だけでなく、日本好きの「哈日族(ハーリーズー)」の利用も見込める。
一方、シャープ台湾は、ミラダの実店舗は当面見合わせると明かした。
会員獲得で5年短縮
ミラダは1978年設立で、コスメストアチェーンの元祖。会員145万人を擁し、最盛期の2018年には29店舗を展開していた。ネット通販の普及、同業の宝雅(POYA)との競争や、新型コロナウイルスの打撃を受け、今年5月末に全15店舗の営業を終了していた。
市場関係者らは、コスメ販売は粗利益率が高い上、会員獲得は通常5年かかるため、シャープ台湾にとって、時間や金銭的コスト削減になると指摘した。
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